実際に薬剤師として働いた体験談

私の場合は、大学の薬学部を卒業するときに薬剤師の国家試験に合格してから、病院の薬剤師の仕事についたのですが、職場の環境があまり良くなかったために、病院に来ていた薬の卸問屋さんの紹介で、卸の薬剤師として働くことになりました。薬の卸問屋は薬局と、製造メーカーを仲介する仕事なので、薬などに関する問い合わせに的確に答えなければなりません。ドラッグストアなどでは扱っていない、手術器具や向精神薬なども扱わなければならないので、年に数回保健所の指導が入ります。
保健所の指導は主に、向精神薬などの薬の管理体制などを調べるだけなのですが、不手際があるとまずいので、事前に本社から保健所の指導が入る日を教えてもらって、薬の保管を徹底したりします。
一番大変なのは、薬を薬局に届ける営業の人たちの教育で、薬に関する知識をわかりやすく教えなければならないので、教える前の日は、夜遅くまで薬の勉強をしなければなりません。薬の卸問屋は薬局のオーナーや院内薬局の薬剤師などとのコミュニケーションをしっかりとらないと、業務の遂行が難しいので、お酒の付き合いやゴルフの付き合いなどもしなければなりません。
現在不安に思うことは、インターネットなどで薬が販売されるようになることで、ネット販売が自由化されると卸問屋の仕事が減ってしまうのではないかとみんなで話しています。給料は、年俸制で550万円程度で、ボーナスは年2回50万円ずつもらっています。
年俸制なので、減額されることは今までありませんでしたが、営業の人たちは成績によってはボーナスが出ないので、自分だけもらっているとどうしたら良いのかわからなくなります。薬の卸業界は再編が進んでいて、大きな問屋が小さな問屋を吸収しています。私の会社も吸収されてしまいましたが、薬剤師は支店に一人は管理薬剤師としていなければならないので、リストラを免れています。しかし管理薬剤師の責任は重いので、悩んだり、不安になることもあります。